将棋初心者は美濃囲いを最初に覚えるのがおすすめ。その理由をいくつか

コツを掴むヒント

将棋にはたくさんの囲いがあり守り方があります。ですが最初から全ての囲いを学んでいると一つ一つの囲いへの知識が浅くなってしまいがち。なので私は最初はいくつかのメジャーな囲いに絞り、そこから自分の得意な戦型に合わせて使えるものを増やしていくことをおすすめしています。将棋で三大囲いと言えば「矢倉」「美濃」「穴熊」なのでまずはこの辺りから学んでいくのが王道でしょう。

「俺は絶対に居飛車しか指さないんだ!」という方は戻るボタンをどうぞ。

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美濃囲いの形は割とシンプル。

まず美濃囲いの形がこちら。

振り飛車をやっているとだいたい組むことになる囲いです。もともと居飛車でも左美濃と呼ばれる左右を逆にした類似形はありましたが、近年は居角左美濃の登場で居飛車でも採用する将棋が増えています。

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私が最初に美濃囲いをオススメする4つの理由

ほぼ確実に組める!

「矢倉」や「居飛車穴熊(振り飛車穴熊)」にはそれに対抗する手段として急戦(早い段階で仕掛けて組み上がる前に潰してしまおうというもの)があります。角交換をされるだけで別の戦型になってしまうという恐れも。

ところがこの美濃囲い、組んでる最中で隙がある瞬間がたった1度しかなく、とても早い段階で組み上がるのでほぼ無条件で組めます。そのたった一度の隙がある瞬間も、相手が咎めようとすると相当無理な形で仕掛けないといけないので、実質的に組むことを妨害するのは不可能に近い囲いなのです。


どんなに勉強していてもその囲いに組めなければ勉強は無駄になってしまいます。勉強すればするほど組めなかった場合のロスが大きいですが、それがないというだけで心強いものです。

局面がわかりやすい!

振り飛車+美濃囲いの形になった場合、右で守って左で攻めるというとても単純明快な形になります。それ故に初心者でも扱いやすいのです。玉の頭で殴り合ったり、両サイドで戦いが起こって中央に玉が居たりする戦型よりもよっぽど攻め方と守り方がわかりやすいのが初心者向け。

それに囲いの崩し方も割と部分定跡化されているので、崩され方を予習しておけば(同じくらいの実力であれば)美濃崩しを防ぐこともそれほど難しくはありません。相手がどう攻めてくるか予めわかっているのがとてもありがたい。

囲いに進展性がある!

こちらは本当に突き詰めていくととてもむずかしい話になってしまうので割愛させていただきますが、基本形の美濃囲いは横からの攻めに強い代わりに上からの攻めに弱くなってしまいます。

しかし美濃囲いはそこから上をカバーした高美濃囲い、さらに玉頭戦すら念頭に置いた銀冠と変形が出来るため臨機応変に戦えるのが利点のひとつとなっています。相手の動きに合わせて自在に組み替えられるようになればとても便利です。 機会があればこの話だけで1記事書いていく予定です。

相手もよく使ってくる!

相手がよく使ってくるから自分も使うと効率が良いと言われてもピンと来ないかもしれませんが、将棋の守り方というのは攻め方を知らないと守れないのです。相手がどう攻めるかを読んで先に受けなければいけないので。美濃囲いは相手もよく使ってくるので、どうしても美濃囲いの崩し方を勉強しないといけません。

そこで「どうせ攻め方を勉強したならそれを活かして守り方も一緒に理解できるのでは?」となるわけです。美濃囲いは特殊な崩し方がいくつもあるため、それの崩し方と受け方を知っていると攻めにも守りにも活かせるというロジックで。

最後に

というわけで、最初は美濃囲いをメインで勉強していくことをおすすめしています。
私が以前読んだ棋書にも「振り飛車+美濃囲いは左で攻めて右で守ると分けて考えられるのが明快なので、初心者は振り飛車にして美濃囲いにするのが一番ラク」と書かれていました。そんな感じで、私は初心者にこそ美濃囲いをおすすめしていますので、ぜひ勉強してみてください。

はじめは美濃で身の安全を確保すること!みたいな駄洒落が理由ではありません。

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