初心者の囲いは役に立たない?矢倉を例に解説してみる

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プロもよく使う矢倉囲いこと正式名称「金矢倉囲い」。
強い人同士の対局をみてるとかっこよく使いこなしているのに、自分が使うとなぜか簡単に壊れてしまい弱いと感じてしまう。 そんな不思議な矢倉を例にして「なぜ初心者の囲いは役に立たないのか」を私なりに書いて行きます。

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まずは矢倉の基本図

このページを見に来ているということはすでに矢倉を知っている方が大半だとはおもいますが、これが矢倉囲いの形ですね。正式な名前は金矢倉なのですが、そう呼ぶ場合は稀で矢倉と言えばこのかたち。というわけでこのかたちの矢倉囲いを例に話を進めていきたいと思います。

矢倉囲いは「基本的に振り飛車相手にとても弱い」

初心者の方を見ていると「これしか知らないから」や「私は矢倉が指したいんだ!!!」と振り飛車相手に矢倉を組む方が意外といらっしゃるので、なぜコレが振り飛車相手には向かないのかから対振り飛車の矢倉を例に、順を追って説明して行きますね。
まず金という駒を見てみましょう。 守りの要でどの囲いにも使われている駒です。

金の動ける方向

前3方向に左右、さらに真下にも動けるため、動けないのはなんとナナメ後ろのみ。
ということは一番下の段に居れば全方向に動けるため無敵な駒というわけです。上に上がれば自分から弱点をさらけ出してるようなもんですからね。よっぽどのMです。 ではなぜこの矢倉は金をあえて二段目三段目へ上げるのでしょうか?


矢倉囲いは相手が上から攻めてくるからこそこんな所に金銀を配置している!

矢倉囲いはどうしてこんな所に金を持ってきているのかといいますと、 (矢倉を指している棋譜をみてもらえば分かると思いますが)ほとんどの場合相手も居飛車です。
2筋・3筋(袖飛車)・4筋(右四間)と多少の違いはありますが全て自玉の正面側(上側)に相手の飛車がいるわけです。
相手が上から攻めてくるのに、「金は下段のほうが強いから」と言って下段に置いては宝の持ち腐れ。 金が全く働かないまま王様が召し捕られてゲームセットになってしまいます。

ところが相手が振り飛車の場合、玉の上から攻めてくることはあまりありません。
相手の飛車が成り込んできた場合でも、飛車交換させられて打ち込まれた場合でも、飛車(龍)が攻めてくるのは大抵の場合、横からということになります。なにせこちらの玉の正面には相手の玉が居ますから。相手もリスクを負ってそんなところから攻めてくるのはよほどの上級者同士の対局くらいです。

しかもこの形で二段目に飛車を打たれた場合、玉の横の金にヒモがついていない(取られた時に他の駒で取り返せない)ため、何もしないでいると銀などを当てられて簡単に詰めろがかかってしまい、後手を引いてします。
二段目から攻められた場合はまだしも一段目から攻められた場合等は上の銀金が一切役に立たないばかりか、一手かけて引くことでなんとか守りに使っても相手は次の手で攻めてくるので、攻めて受けて攻めて受けてのいたちごっこで受けが間に合いません。崩壊していくだけの未来が見えます。

—-こちらは読み飛ばして貰っても構いません———————————
ちょっと面倒ですが割とよくある手筋もついでに書いておきましょう。
一段目に飛車を打たれた状態で、例えば86歩などと突かれると
同歩は空いた87の空間に歩を打たれてしまい、同玉に89飛成
87歩に同金なら金銀3枚が上ずって下段がガラ空きになるので簡単に崩壊します。
—-ここまで————————————————————-

基本的に囲いは金の位置が低いほど横に強く、金の位置が高いほど上に強い!と覚える。

例外もありますが、結論として基本的に金の位置が低いほど横に強く、金の位置が高いほど上に強い囲いと覚えておくと相手がこっちから攻めてくるな、じゃあこの囲いを選ぼうとなり、間違えることが減ります。
その逆に、相手がこの囲いだからこっちから攻めたほうがお得かな?と判断することも出来ますしね。

もひとつおまけにちょっとだけ書いておくと、振り飛車でよく使う美濃囲いさん。
これは金が二段目と一段目に居ますね。なので上には弱いが横には強いわけです。
なぜ振り飛車で美濃囲いを使うのかといえば、よほどのミスで形勢が大幅に傾かない限り、振り飛車の性質でお互い飛車が成りあうか、交換してから敵陣への打ち込みあいになる事がほとんどです。 (有段レベルになるとそう簡単には決まらず玉頭戦も絡めるのですが割愛)
ということはほとんどの場合で飛車に横から攻められるのですから最初から横に強い囲いにしておけば、安心して飛車交換から殴り合えるわけですね。備えあればうれいなし。

覚えることはたった3つ!囲いについての基本はこれ。

話がまとまらないですが結論だけ書いていくと

  • 将来相手が攻めてくる方向に金銀がある囲いを選べば楽になる!
  • だから横から攻めてくる振り飛車相手に、上に備えた矢倉では損をする!
  • 初心者の囲いが簡単に崩れるのは相手に合わせた囲いを選べていないから。囲いをいくつも覚えて、特性に合わせて状況に合ったものをチョイスしよう!

色々書きましたが覚えることはたったこれだけです。

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