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これ以上やってても将棋強くならないんじゃないかと悩む人へ

あたおか雑記

はい、世の中にはいっぱい居るでしょう。これ以上将棋続けてても強くならないんじゃないかと思っている人。そんな方へ朗報です。

ちゃんとやってりゃ強くなります。

※アマチュア高段まで到達している方や既に老化が激しくて3日前に作ったアカウントのパスワードを何時間かけても思い出せない人は除きます。もともとこのブログの対象外の方々ですからね。

特に今回読んでほしいのが「自分は何をやってもすぐに人並み以上に出来るけど、いつもそこから上に行けないんだ」って思ってる人。

結論から言うと、やってれば強くなります。ただしあなたにとってそこは地獄です。覚悟をして読みましょう。

「自分は何やってもすぐに人並み以上に出来る」と思っていない人は普通に流し読みしてください。

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何やってもすぐに上達するけどトップ層には行けない人の正体

全てがそうとは言い切れませんが、私が見てきた限りでは全て同じタイプの人です。

まずはこのグラフっぽい何かを見てもらいましょう。正確なグラフではないんですがだいたいこんな感じです。なんでこんなに雑なのかってスクリーンショットを軽く加筆修正するだけのソフトで1から描いたからです。

はい、分かる人は分かってしまう有名なアレです。アレ。分かった人は素晴らしい。インターネットのみなさんが大好きなやつです。特にTwitterや知恵袋系では頻出です。

飛行機に点が一杯打ってあるあの画像(あれは例として作られた画像なんですけどね)と並んで親の顔より見た画像でしょう。

わざと勿体ぶって図の中に書いていないのですが、縦軸は「自信」で横軸は「実際の理解度」です。

ストレートに書くと、能力の低い人に限ってちょっと経験を積んでわかってきたら「完全に理解した」状態になるんですよ、人類。

で、その状態で飽きるんです。「完全に理解したわー」って思ったまま。

自分の知り合いの中や同じレベルの人間の中だけでトップに立っても、それを続けていけば更に上のフィールドで自分より上の人間に山程出会んですよ。本来なら。

ところがこんな感じの人は「完全に理解した」という状態のまま別の場所に行ってしまいます。

で、完成するんですね。

「俺さー何やってもすぐに上達して人並み以上になるんだけど、そっから上に行けたことないんだよねー」って言ってしまうヤバい人。

これが20代の若者ならまだ「若いなぁ(笑)」くらいでみんな生暖かい目で見てくれますけど流石に30過ぎてこれやってると本当に痛い。

身に覚えのある人はまず自覚しましょう。客観的に見た自分の能力を。

で、踏み出して自信を失おう。そこがやっと本当のスタートなので。

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やってりゃ誰だって自信は無くします。人類はそう出来てるんだから仕方ない。

さっきのグラフの通り、「完全に理解した」状態を越えた先には自信を失っていくターンが待っています。

いままでは知識も経験もなかったので「自分が色々と間違っていたことにすら気付けなかった」という事実に気付いて一気に自信が無くなっていく時期。

安心してください。この記事にたどり着いて今読んでる人、だいたい今この自信が減っていく時期です。

先ほどの「完全に理解した」状態の人以外は。

ですがもう一度グラフのようなものをよく見てください。

自信が無くなっていくということは「理解度が増している」ことの証拠ですよ、これ。

今までやっていた自分の勉強法が間違ってたり、考え方が間違っていたことに気付くことが出来たから自信が無くなっているわけです。

めちゃくちゃ努力している同期の人に置いていかれてるように感じるのも、ちゃんと相手との棋力差が感じられるようになってきたからですよ、おそらく。

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棋力への自信と将棋への理解度は別物

というわけで、あなたが今自信を失っていても、それは今棋力が上がってきているのが原因でしょう。

もし能力(棋力)の低い人のままなら、根拠のない自信を持ち続けているでしょうから。

そんな勘違いをした人は負けるたびにこう思ってることでしょう。

「ネット対局でボコってたら相手がソフト使ってきたわwww」「は?奇襲使って勝ちにくるとかクソだろ」「時間攻めしか出来ないやつwwwwww」と。

もしあなたが負けるたびにこのような現実逃避をしていないのであれば、必ず強くなれます。

継続は力なりと偉い人も言ってましたからね。

それでも心が折れてしまうなら絶対的な評価が出来る指標を用意しておく

相対的な評価になる対局の結果などは相手の強さも変動するし、負け続けた時に謎の焦燥感が加わって余計に自信を無くしがち。

そんなときのために何かしら絶対的に評価できる基準を用意しておきましょう。

三手詰めハンドブックなどの詰将棋本を一周する時間でも良いですし、強さが調節できて(動かす環境が同じなら)勝手に強さが変わらない将棋ソフトとの対局での勝率でも良いでしょう。

今の自分と過去の自分と比べることが出来るものを用意しましょう。

自分が強くなったと実感できるものがあるだけで大分変わります。

将棋ウォーズや将棋倶楽部24もレーティングや段位は絶対的な指標に見えますが、時間帯や平日休日、時期によって同じレーティング帯でも相手の強さがまったく違うことがありますし、何故か格下狩りをするためにアカウントを作り直す危ない人まで居てどうしても事故は起こりますのでこの用途には不適です。

さいごに

自分の今の実力を客観的に見ることが出来て、続けることが出来る人は大抵上達します。

少なくとも私が見てきた人たちは全員そうでしたし、私はそう思っています。

余談ですが「ダニングクルーガー効果」でGoogle検索すると正しいグラフと詳しい内容が出てくるのでいままで知らなかったという方は見てみると面白いかもしれません。

あとTwitterで「ダニエルクルーガー」で検索すると、名称すら間違った人がドヤ顔でいろいろ解説しているのが面白いので、そういう悪趣味な行為が好きな方にはオススメしておきます。あと「最近ダニングクルーガーを否定した論文が出てるよ」という苦情は受け付けていません。

最近はこんなのも書いたので興味がある人はどうぞ

「将棋の勉強法をいろんな人に聞いて勉強しているのに強くならない人」が上達しない理由と対策

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